INTERVIEW 社員インタビュー

早田 健斗

xGNだからできる
「Std-Dev-Ops」サイクルの実現へ

早田 健斗

エンジニアリング部

KDDIに入社後、5G基地局の企画や実証実験、国際標準化業務を担当していた早田健斗。2023年4月にxGNへ出向後も標準化~企画業務は引き続き行いながら、標準化された仕様を開発・運用に組み込む「Std-Dev-Ops」サイクルの構築に挑戦しています。

国際標準化の場に参加しながら、現場経験も。

KDDIでは、5G基地局の企画や実証実験、標準化活動といった企画業務を担当していました。入社3年目ごろから、「開発・運用の現場におけるリアルな技術課題や困難等を理解できれば、より開発サイドに寄り添った企画ができるようになるだろう。そのために開発や運用などの現場経験を積みたい」と考えるようになりました。キャリア面談時にその意向を話していたところ、xGNにて仮想化基地局のさらなる展開に向けた企画・開発担当としてアサインされました。

現在、xGNで私が担当している業務は2つ。
1つ目は、仮想化基地局の企画・開発業務です。汎用的なサーバー上に仮想化されたソフトウエアを搭載して基地局の機能を実現する仮想化基地局の領域において、企画から、製品選定やネットワークの設計などの開発業務にわたるまでを一気通貫で行っています。

2つ目は、O-RAN ALLIANCEと呼ばれるグローバルスタンダードとなる国際標準の策定を目指す標準化団体での業務です。本団体では基地局の仮想化やオープン化を推進しており、世界中のオペレーターやベンダの専門家たちと直接コミュニケーションを取りながら将来必要となる技術の動向把握や現在の標準に不足している仕様の提案活動などを推進しています。

これら2つの業務を通して、グローバルでの標準化活動という超上流から、実際の現場における企画~開発~運用までの工程を経験し、現場が抱えるリアルな課題を理解できただけでなく専門性や視野を広げることができました。

卓抜した技術力を身につけられる環境

全くの未経験の状態で開発業務に飛び込んだ私のように、周囲には未経験から新たな領域へのチャレンジをしている人が大勢います。
xGNは最先端の技術に取り組んでいる会社だからこそ、既知の領域は多くありません。例えば、基地局の開発業務はやったことがあっても「仮想化基地局は初めて」という人が多い。これまでに培ってきたスキルや専門性を活かしながら、それぞれが新たなことに挑んでいます。

新たなチャレンジをするにあたっては、スキル向上に向けたインプットが必要不可欠です。xGNは“卓抜した技術力”を会社のミッションとして掲げており、社員の技術や専門性を高めていくための環境が整っています。

書籍購入や資格取得の支援、社内外のeラーニングなどを通して自己学習のサポートが受けられるのはもちろん、基地局以外にもネットワークやインフラといったさまざまな技術領域に精通したエキスパートが近くにいるので、気軽に相談したり教えてもらったりしやすい雰囲気もあります。
私が所属するユニットでも、週次でメンバ一人ひとりが持つ知識やノウハウを共有する勉強会の時間を取っており、CTC(伊藤忠テクノソリューションズ)出身者からネットワーク設計全般に関して学ぶこともあれば、私からO-RAN ALLIANCEの標準化動向についてユニットメンバに説明することもあります。互いにそれぞれの視点やスキルを引き出し合って全員の成長に繋がっていると思います。

そして、会社の規模がコンパクトだからこそ、決裁のためのプロセスが短く、意思決定のスピードが早いという特徴もあります。出向前と比較すると部署間の調整や決裁を得るための準備といった事務的な作業に費やす時間が減り、本来注力すべき技術的な検討に集中できる時間が増えました。

組織のサイズから生まれる風通しのよさやスピード感も、技術力を高めていくうえでの大きな強みになっていると思います。

2社の“いいとこどり”で、上流と現場を経験中。

大企業では一気通貫で関わることが難しかった企画~開発~運用の業務。それを現場で行いながらも、グローバルの大企業が中心で取り組んでいる国際標準化の場にも参加できているのは、非常に貴重な経験だと考えています。
これは、大企業であるKDDIとスタートアップの風土を持つxGNの“いいとこどり”ができる環境にいるからこそ実現できていることではないでしょうか。

今後は将来必要となる技術をまずは標準化(Std)し、標準化した内容やグローバルの技術動向を開発(Dev)に反映後、運用(Ops)しながら得られたフィードバックを再度標準化に反映していくような「Std-Dev-Ops」のサイクルを実現していきたいと考えています。
標準化した内容をDevOpsサイクルに組み込むのは、企画部門、開発部門、運用部門がそれぞれに細分化されているような大規模な組織では容易いことではありません。
しかし、企画~開発~運用までをコンパクトな組織で進められるxGNなら実現できます。

机上での企画業務だけではなく、実際の現場における開発~運用までを一気通貫で行うことで、適切な「Std-Dev-Ops」サイクルを回していけるはず。これによりxGNが提供するソリューションの可能性もさらに広がると考えています。